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第6回日本プライマリケア連合学会学術大会
哲西町診療所で5年間初期臨床研修医指導に
携わりつたえてきたこと」
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岡山県新見市哲西町は人口2800人高齢化率40%の町です。岡山県新見市哲西町は人口2800人高齢化率40%の町です。
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きらめき広場・哲西は、診療所も備えた複合施設でありきらめき広場・哲西は、診療所も備えた複合施設であり
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各機関が集まり連携をとる事で、最重要施策として地域包括ケアを推進しています。各機関が集まり連携をとる事で、最重要施策として地域包括ケアを推進しています。
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診療所は無床ながらCT、上部下部消化管内視鏡、エコーなどの機器を整備し診療所は無床ながらCT、上部下部消化管内視鏡、エコーなどの機器を整備し
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医師2人、看護師4人、事務員3人で町内唯一の医療機関として、あらゆる科の一次医療を24時間体制で行い、病診連携にも努め医師2人、看護師4人、事務員3人で町内唯一の医療機関として、あらゆる科の一次医療を24時間体制で行い、病診連携にも努め
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保健・福祉などと連携し住民の健全な生活を支えるよう努力しています。保健・福祉などと連携し住民の健全な生活を支えるよう努力しています。
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月1回保健医療福祉関係者連絡会議を開き多職種連携に努めたり月1回保健医療福祉関係者連絡会議を開き多職種連携に努めたり
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各地区健康講座に医師、看護師が同行し保健スタッフ、NPOと連携した予防活動を行っています。各地区健康講座に医師、看護師が同行し保健スタッフ、NPOと連携した予防活動を行っています。
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地域包括ケアは、高齢者に重点が置かれがちですが、当診療所では、子供を含めた全世代に対しての地域包括ケアを実践しています。地域包括ケアは、高齢者に重点が置かれがちですが、当診療所では、子供を含めた全世代に対しての地域包括ケアを実践しています。
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小中学生の怪我の予防や競技力向上の助けになるように、NPOと学校に協力してもらい、理学療法士や栄養士と一緒に怪我予防の話、栄養の話をしています。小中学生の怪我の予防や競技力向上の助けになるように、NPOと学校に協力してもらい、理学療法士や栄養士と一緒に怪我予防の話、栄養の話をしています。
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健康福祉祭りでは、地域の医療に興味をもってもらえるように診療所探検隊を実施しています。高価な医療機器を通常の診療とはちがう使い方で、ある意味不謹慎ですが、楽しく触れたり操作してもらうことで診療所の機能や地域の医療の内容に対し理解を深めてもらっています。健康福祉祭りでは、地域の医療に興味をもってもらえるように診療所探検隊を実施しています。高価な医療機器を通常の診療とはちがう使い方で、ある意味不謹慎ですが、楽しく触れたり操作してもらうことで診療所の機能や地域の医療の内容に対し理解を深めてもらっています。
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そして、診療所探検隊に参加してくれた子供達が大きくなりいずれ何十年後かに地元に戻り地元の医療を支えてくれたらという願いも込めて一緒に楽しんでいます。そして、診療所探検隊に参加してくれた子供達が大きくなりいずれ何十年後かに地元に戻り地元の医療を支えてくれたらという願いも込めて一緒に楽しんでいます。
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当診療所では多くの医学生、看護学生、研修医を受け入れ、このような地域活動にも参加してもらいながら、地域医療のやりがいを伝えています。研修医には初日に、指導してもらう側の態度や時間厳守などを話しています。懇親会では、診療所のスタッフだけでなく行政の方々も誘い色々な話をしてもらっています。当診療所では多くの医学生、看護学生、研修医を受け入れ、このような地域活動にも参加してもらいながら、地域医療のやりがいを伝えています。研修医には初日に、指導してもらう側の態度や時間厳守などを話しています。懇親会では、診療所のスタッフだけでなく行政の方々も誘...
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研修医にはできる事は全てやってもらう実践型研修を行っていますが、午前中の診療中と診療終了後には毎日2時間以上の時間をかけて外来患者のカルテを全てチェックし治療方針を確認しています。研修医にはできる事は全てやってもらう実践型研修を行っていますが、午前中の診療中と診療終了後には毎日2時間以上の時間をかけて外来患者のカルテを全てチェックし治療方針を確認しています。
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そして、最後の週末の待機を研修医にやってもらい一ヵ月間の研修の力試しともに一人で何でもやることの大変さも実感してもらいます。そして、最後の週末の待機を研修医にやってもらい一ヵ月間の研修の力試しともに一人で何でもやることの大変さも実感してもらいます。
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さらに多職種からも講義をしてもらい地域で働く多職種の方々の思いも研修医に伝えてもらっています。その他、研修医から医師・看護師へ講義をしてもらいスタッフ全員で学ぶ機会を設けています。さらに多職種からも講義をしてもらい地域で働く多職種の方々の思いも研修医に伝えてもらっています。その他、研修医から医師・看護師へ講義をしてもらいスタッフ全員で学ぶ機会を設けています。
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また、毎日の振り返りを行うことで研修内容の整理や自身の成長を実感してもらっています。また、毎日の振り返りを行うことで研修内容の整理や自身の成長を実感してもらっています。
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実践型研修を通して医師としての責任感、意欲をもち学ぶこと、患者・スタッフへの感謝、多職種連携の必要性、地域で求められる医療を認識してもらっています。実践型研修を通して医師としての責任感、意欲をもち学ぶこと、患者・スタッフへの感謝、多職種連携の必要性、地域で求められる医療を認識してもらっています。
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研修では特に、全身を診ること、いつでも何でも診ること、断らないこと、必要なら専門科に紹介すること、その人を最期まで診ること、多職種と協働することの必要性・大切さを伝えています。研修では特に、全身を診ること、いつでも何でも診ること、断らないこと、必要なら専門科に紹介すること、その人を最期まで診ること、多職種と協働することの必要性・大切さを伝えています。
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自分は初期研修医1年目の地域研修期間に1ヶ月間当診療所で研修し、その後、5年後に当診療所に赴任しました。 常勤医師として赴任し哲西町の住民の健全な生活を支えていく中で、現在の哲西町の医療を継続しながらさらに良くできるには、現在の哲西の医療を外からの視点で住民に伝え住民と一緒に今後の哲西町の医療を考えていく場が必要ではないかと考えました。自分は初期研修医1年目の地域研修期間に1ヶ月間当診療所で研修し、その後、5年後に当診療所に赴任しました。 常勤医師として赴任し哲西町の住民の健全な生活を支えていく中で、現在の哲西町の医療を継続しながらさらに良くできるには、現在の哲西の医療を外からの視点で...
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その中で、患者として研修医に診察させてくれた住民に感謝している事や、住民に再度、研修医の受け入れを理解してもらう事も住民に直接伝えられる場として、NPOや行政に協力してもらい住民を集めてもらい、研修医報告会を企画しました。その中で、患者として研修医に診察させてくれた住民に感謝している事や、住民に再度、研修医の受け入れを理解してもらう事も住民に直接伝えられる場として、NPOや行政に協力してもらい住民を集めてもらい、研修医報告会を企画しました。
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先日開催した際には50名の出席があり、報告会、懇親会で和やかに歓談しました。先日開催した際には50名の出席があり、報告会、懇親会で和やかに歓談しました。
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住民の研修医の受け入れに対しては、メディアが取り上げてくれている事も住民の理解を得てきていると思われますが、「今後の医療を考えると必要。次世代の医療を担う人の育成の手伝いができる。」という意識が芽生えており研修医報告会の成果がでてきていると感じます。研修医からは研修医報告会を通じ「自分の研修を振り返ることができた。皆さんから「また帰ってきてね」等と一言ずつ言葉をかけてもらい嬉しかった。」と評価が高かったです。また、患者住民が研修医に声をかけてくれたり、食事などに誘ってくれる機会が増え、研修医を大切に思ってくれている事に対して、指導医として、診療所の一スタッフとして嬉しく思います。住民の研修医の受け入れに対しては、メディアが取り上げてくれている事も住民の理解を得てきていると思われますが、「今後の医療を考えると必要。次世代の医療を担う人の育成の手伝いができる。」という意識が芽生えており研修医報告会の成果がでてきていると感じます。研修...
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地域医療を継続するには、行政が医師を招くだけでは医師はすぐ帰ってしまうことが多いです。行政や住民が医師だけでなく医師の家族を支え育ててくれる温かい環境が大切です。実際に、医師は地域の仕事にやりがいを持っても、家族が帰ろうと言えば帰らざるを得ません。「医者は夜中でも診て当たり前だ。」と思っている地域よりも、「診てもらってありがとうございます。」と言ってくれるような温かい地域や家族のことを気にかけてくれる地域は居心地がいいですしそこで働きたいと思います。実際に哲西町の住民性は良く温かい地域であると感じます。地域医療を継続するには、行政が医師を招くだけでは医師はすぐ帰ってしまうことが多いです。行政や住民が医師だけでなく医師の家族を支え育ててくれる温かい環境が大切です。実際に、医師は地域の仕事にやりがいを持っても、家族が帰ろうと言えば帰らざるを得ません。「医者...
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診療所探検隊等を行い地元出身の医療者を目指してもらえるような試みをしていますが、実際に哲西に帰ってきて医療をしてくれるような成果がでるのは何十年先の話しです。 研修医報告会をきっかけに住民と医療について深く対話を持ち、今後も研修で来た医療者がまた哲西に戻って医療をしたいと思う雰囲気を住民と作れるように、そして我々医療者だけでなく住民と一緒になって医療者を育てる地域になるように目指しています。診療所探検隊等を行い地元出身の医療者を目指してもらえるような試みをしていますが、実際に哲西に帰ってきて医療をしてくれるような成果がでるのは何十年先の話しです。 研修医報告会をきっかけに住民と医療について深く対話を持ち、今後も研修で来た医療者がまた哲西に戻...
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自分が研修医の頃には気づきませんでしたが、地域で一生懸命指導してもすぐに自分の医療機関に従事してくれたり等の目に見えての効果は少ないことが多いです。しかし、今までの多くのへき地医療機関の先生方は自分の損得は考えず、手間と時間をかけて多くの研修医を指導しておられます。それは、例えへき地医療機関に勤務しなくても、大病院研修では気付きにくい『全身を診る』『いつでも何でも診る』『断らない』『その人を最期まで診る』『多職種と協働しなければ解決しない問題が多い』といった医療者として日頃から持ち続けて欲しい事や医師としての責任感を伝え、へき地医療機関でもやりがいがあり、一生懸命な医療従事者が多いことを知って欲しいという思いで指導しているのではないかと感じるようになり、自分もそのような思いで指導し地域医療のやりがいを伝えています。自分が研修医の頃には気づきませんでしたが、地域で一生懸命指導してもすぐに自分の医療機関に従事してくれたり等の目に見えての効果は少ないことが多いです。しかし、今までの多くのへき地医療機関の先生方は自分の損得は考えず、手間と時間をかけて多くの研修医を指導して...
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